2017年07月24日

ZEV(ZeroEmissionVehicle)規制という世界の潮流、エコカーではなくなったプリウスなどのハイブリッド車の行方は

これまでエコカーの代名詞として世界に君臨していたプリウスなどのハイブリッド車ですが、一部では、すでにエコカーというカテゴリーにすら入っていないようです。

 

今回のブログはそんな日本の自動車メーカーに大打撃を与えることになるであろうZEV規制について書いていこうと思います。

 

まず、

 

ZEVとは

ZEV(= Zero Emission Vehicle)の略なんですが、訳すと

排ガスゼロの自動車

ってなります。

 

どこが最も厳しい規制地域なのか?

 

それはアメリカのカリフォルニア州です。

カリフォルニア

アメリカという車社会の代名詞の国の中でもトップの車社会です。

こんな感じ。

カリフォルニアの車事情

 

ZEV規制の内容は?

 

州内で一定台数以上自動車を販売するメーカーは、その販売台数の一定比率をZEVにしなければならない

 

という縛りがあります。

ただし電気自動車や燃料電池車のみで規制をクリアすることは難しいため、プラグインハイブリッドカー、ハイブリッドカー、天然ガス車など、従来の車に比べて排ガスがクリーンな車両を組み入れることも一応その縛りの範囲内となっています。

簡単にいうと

 

車売るのはいいけど、一定比率は排ガスのない車売れよ!!まぁ急に言われても無理だろうから今のところはハイブリッドとかそういうのもその一定比率の一部として考慮するから!

 

 

って感じだったんですね。

で、ちなみにこのZEV規制がかかる一定台数って何台だ?っていうと、2012年時点では、

 

カリフォルニア州で年間6万台以上の販売

 

っていうのが規制にひっかかる境界線でした。ちなみにそれに当てはまるメーカーは

 

トヨタ、日産、HONDA、GM、フォード、クライスラー

 

の6社でした。

 

もしZEVを一定の比率を守れなかった場合は?

カリフォルニアの大気資源局、通称:CARB(California Air Resources Board)、が守れなかったメーカーがCARBに対してその必要なクレジットの分だけの罰金を支払うか、または他社からクレジットを購入しなければならない。

↑この比率以下だとクレジット購入の必要性がでてくる。

 

 

ん??

 

何、クレジットって?

 

ってなりますよね。

私もなりました。

 

で、調べてたらすでに2009年の段階でこのクレジットとかの説明をしているサイトがあったので紹介しつつ、そこだけ抜粋させていただきました。

 

ZEVの分類
・タイプ1:50-70マイル走るEV:クレジット2点/台
・タイプ1.5:75-100マイル走るEV:クレジット2.5点/台
・タイプ2:100-200マイル走るEV:クレジット3点/台
・タイプ3:200マイルEV、あるいは、100マイルEVだが急速充電や水素補給が可能なタイプ:クレジット4点/台
・タイプ4:200マイルEVで急速充電や水素補給が可能:クレジット5点/台
・タイプ5:300マイルEVで急速充電や水素補給が可能:クレジット7点/台

クレジットというのは、その車を導入した場合の効果に相当する点数を指す

引用:http://www.yasuienv.net/ZEV-CA.htm

 

つまり、

 

おまえんトコは●●台売ってるから、そのうちの○○%はZEV売らないとダメだかんな!ってことはつまり、○○クレジット以上獲得しないと罰金な!
えっ払えない?なら罰金払うか、他のメーカーから余った分を買って補填しろや!!

 

って事です。ちなみに罰金を払う場合は

 

1クレジット = $5000 = 約50万円

 

ですが、メーカー間でのクレジットの取引については、その金額はメーカー間での取り決めで決まるそうです。

ZEV2018年問題

さて、2012年の時点では6社がその規制の対象になっていましたが、来年は一気にその規制対象となる自動車メーカーが増えます。

 

なぜか?

 

規制対象が州での年間販売台数6万台から

 

2万台

 

に引き下げられるからです。

これまで「へっへっへっ、俺ら年間6万台なんて売ってないから余裕だぜ!」って言ってた悲しきメーカー達もこれで一気に規制の対象です。

 

ちなみに、そのメーカーは

 

BMW、メルセデス・ベンツ、MAZDA、Hyundai、Kia、ジャガー・ランドローバー、スバル、VW

 

という8社です。

 

しかも2018年以降は、これまで許容範囲内だったハイブリッド車、天然ガス車、低燃費ガソリン車は除外され、完全なZEV(EV、FCV、PHEV)のみがその対象となるので、これまで以上にZEVな車の開発が進むことになり、またメーカー間でのクレジットの取引も盛んになりそうです。

 

さて問題です。

このZEV2018年問題で多くの自動車メーカーが向かい風にさらされている中、この流れを追い風として一気に自動車メーカーのトップに名乗り出ようとしているメーカーがあります。

 

さぁ、どこでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう

 

テスラ・モーターズ
テスラロゴ

です。

 

イーロン・マスク率いるテスラ・モーターズはZEV規制なんてなんのその。だってEVしか生産していないんだもん。で、しかも2万台も売ってないから規制の対象にはなってないけどEVを販売しているからクレジットは貯まる一方で、それを欲しがる他社メーカーにクレジットを売ってるから儲かって仕方がないよね!!!

 

ちなみに2016年にテスラのクレジット販売による売上は

 

1億3900万ドル = 139億円

 

これがもっと生産台数増やして、2018年以降は規制もさらに厳しくなったら、さらに他社にクレジットを売れる機会は増えるし、買いたいメーカーが増えれば増えるほど、そのクレジットの取引額も引き上げられるだろうしイイことばっかだな!!

 

しかももっと言うと

 

カリフォルニア州が決めたZEV規制は、アリゾナ、コネチカット、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ニュージャージー、ニューメキシコ、オレゴン、ニューヨーク、ロードアイランド、バーモントの各州にも適用される

 

って事らしいので、日本の自動車メーカーにとってはかなりの痛手ですね。で、この流れはアメリカだけでは留まらず大気汚染問題が深刻になっている中国だとか成長著しいインドなんかは早い段階からこういった規制に乗り出す可能性も否定できないので、かなりやばいですね日本の自動車メーカー。

 

で、2020年のオリンピックに向けて日本もこんな感じの規制が始まったら、私たちのガソリン業界なんて目も当てられなくなるでしょうね。「いやいや、そんな風にはならないよ」なーんて安心はしていられないですしね。

 

最悪を想定して、その中で最善を尽くす

 

それしかないですね。

 

最後に

 

さて今回はZEV規制について書いてみました。

日本自動車メーカーがどう対応していくのか、また世界の流れはやはりハイブリッドではなくZEVになってしまうのか、それは今後とも注視していかなくてはいけない問題です。

連日、酷暑が続いています。自身の体調管理だけでなく車のメンテナンスにも気を配っていただければとおもいます。そして、もしよろしければ、そのメンテナンスを弊社のSSで行わさせていただければ幸いです。

スタッフ一同、お待ちしております!

今関商会所長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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